脊柱管狭窄症

 

症状 

特徴的な症状として、間欠性跛行(かんけつせいはこう)があります。 

間欠性跛行とは、歩き始めはとくに症状はないのですが、しばらく歩くと足腰が痛くなったり、しびれたり、こわばったりして歩くことができなくなります。しかし、少し前かがみになったり、ベンチなどに座って休むと痛みやしびれが軽減されます。 

ほとんどの場合、長時間の歩行が困難となり、苦痛なく歩けるのが、5分から10分程度になる方もおられます。進行すると下肢の力が落ちたり、肛門周囲のほてりや尿の出がわくるなったり、逆に尿が漏れる事もあります。 


 

西洋医学では、主に加齢によって、背骨の脊柱管が狭くなり、脊髄や神経根が圧迫されることによって痛みや痺れ、知覚麻痺、冷感や熱感の感覚異常が症状として発生するとさせています。 

 しかしながら、狭窄があっても脊柱管狭窄症の出ない方もいらっしゃいます。 

 

病院でうける治療は、鎮痛薬や筋弛緩薬による薬物療法を行ったり、神経ブロック注射、コルセットの着用、牽引けんいん、温熱療法、運動療法などの保存的治療を行います。 

そして西洋医学の切り札でである手術があります。手術は狭くなった部分を物理的に改善することです。 

  しかしながら、痛みやしびれが残ったり一定割合で再発が起こりこともあり手術を受けた方全員が症状改善に満足いく結果とならないのが現状です。 

 


 

当院では、狭窄があって神経が圧迫されている方でも全く症状がないという方がすくなからずいらっしゃる事や、手術で物理的狭窄部位を改善したも症状が残るかたいらっしゃる。こ2つの事から、神経を圧迫している事が原因の一旦ではあるが、それがすべてではないと考えます。 

 

症状の原因は骨を支配している「腎」の衰えと、全身に血液を巡らす作用(疏泄作用)をおこなっている「肝」の機能低下です。 

 

東洋医学では、構造が破綻し症状がでているのではなく、機能がうまく働かない事により症状がでていると考えます。そして体を一つ一つの部分を切り離して細かくみていく西洋医学に対し、症状が腰や足であっても、内臓の状態も含め全身、全体をみて診断します。 

 

治療は全身をめぐる経絡上で「肝」や「腎」の機能を高めていくツボや腰や足の痛みやしびれの症状の場所につながっているツボを使って行います。 

 

そしてその症状を押さえるだけの対処療法ではなく、症状の出ない体、しっかり機能する強い体を作る根本治療を行います。